個人事業主の方は、年に一度、憂鬱な確定申告の時期がやってきます。令和2年度の申告分から改正があり、少し注意しなければならない点があります。
令和2年度からは改正によって、e-Taxでの申告、または電子帳簿保存を行わないと65万円の控除が受けられなくなりました。使わなくても基礎控除と合わせて今まで通りの控除を受けられるのですが、せっかくならe-Taxか電子帳簿保存を行った方が控除額が10万円アップする事になるのでお得です。控除額の改正については下記をご覧ください。
またe-Taxで申告をするときは、事前に自分が使ってるPCが推奨環境にあるか確認しておいた方が良いです。Macを使っている場合は現状、ブラウザはsafariのみ対応しているようです。対応ブラウザはすぐインストールする事ができますが、念のため。
【確定申告書等作成コーナー】-ご利用ガイド
e-Taxでの確定申告を初めて行おうとしている人は、事前にマイナンバーカードの準備が必要です。マイナンバーカードの取得は税務署での受け取りか郵送で、申請して手元に届くまで1ヶ月程かかるのでご注意ください。
マイナンバーカード以外にもID・パスワード方式で申告書の作成・提出は可能ですが、会計ソフト等で作成したデータを取り込むことはできません。会計ソフトで作ったデータを元に手入力もできるのですが、一時的な措置っぽいので、やはりマイナンバーカードを作っておくことをオススメします。
これが結構ややこしいのですが、決められた様々な要件を満たし、電子データで帳簿を保存する制度を電子帳簿保存といいます。仕訳帳や総勘定元帳などをコンピュータを使って作成すると電子帳簿保存制度の対象となります。
また原則として、電磁的記録による保存を始める日の3ヶ月前までに事前申請を行う必要があります。
電子帳簿保存法の概要|国税庁
すでに難しいですね。会計ソフトなら、「日本文書情報マネジメント協会(JIIMA)」が承認したものを基準に選ぶと良いようです。
正直、フリーランスの場合、こちらを選択するメリットはあまりないのかなって思います。もし詳しく知りたい人は、下記がわかりやすいと思います。
電子帳簿保存がまだまだ個人事業主におすすめできない理由 | 自営百科
いかがでしたか?ここまで準備しておけば、初めてのe-Taxも怖くありません。自宅で24時間いつでも電子申告ができると、税務署に足を運ぶ手間も省けて良いですね。また電子納税もできるようになり、時間の節約にもなるし、何よりラクチンです。これを機会に、是非利用しましょう。
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